臨床メモ
IUDと卵管妊娠
佐藤 直樹
1
1帝京大学医学部産科婦人科学教室
pp.889
発行日 1977年10月10日
Published Date 1977/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205693
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50年ほど前にIUDが,日本の太田,ドイツのGrafenbergらによって効果的避妊法として報告されてから,現在はステロイド経口避妊剤と並んで世界的に使用されている。
ステロイド経口避妊剤とIUDの一番大きな相違点は,前者は,mini—pill法などを除く大部分のものが排卵抑制による避妊であり,後者は受精卵の子宮内膜着床阻害による避妊である。従ってIUDは子宮内妊娠は阻止するが卵管妊娠は阻止されないと推定されている。
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