症例
まれな形の皮膚転移を示した子宮頸癌の1例
宮川 昇
1
,
小出 保爾
1
,
高野 敦
1
,
園田 稔
1
,
村上 章
1
,
鈴木 明美
1
,
中西 敬
1
,
鴻巣 道雄
2
,
北郷 修
2
,
望月 孝規
3
,
関口 恒夫
3
,
樋田 理喜
3
,
柄沢 勉
3
Noboru Miyagawa
1
,
Michio Konosu
2
,
Takanori Mochizuki
3
1東京都立駒込病院産婦人科
2東京都立駒込病院皮膚科
3東京都立駒込病院病理科
pp.641-644
発行日 1977年7月10日
Published Date 1977/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205656
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子宮頸癌遠隔転移については多くの統計があり,皮膚転移はそのなかでも比較的まれなものと報告されている1〜7)。Fullertonら8)は皮膚転移のなかでもまれな"Peau d’orange"の形をとった症例を1957年に報告しているが,われわれもこのまれな症例を経験した。本症例は低形成骨髄のため,化学療法を一時中止している間に再悪化し,結局死の転帰をとったが,化学療法により一時的にではあるが臨床的にも組織学的にも治療効果が認められたのでこれをあわせて報告する。
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