Japanese
English
症例報告
子宮頸癌の多発性皮膚転移の1例
A case of multiple skin metastases caused by cervical cancer of uterine
森 志朋
1
,
赤坂 俊英
1
,
本田 達也
2
,
竹内 聡
2
Shiho MORI
1
,
Toshihide AKASAKA
1
,
Tatsuya HONDA
2
,
Satoshi TAKEUCHI
2
1岩手医科大学皮膚科学教室
2岩手医科大学産婦人科学教室
1Department of Dermatology,Iwate Medical University,Morioka,Japan
2Department of Gynecology and Obstetrics,Iwate Medical University,Morioka,Japan
キーワード:
子宮頸癌
,
皮膚転移
,
結節
,
遠隔
Keyword:
子宮頸癌
,
皮膚転移
,
結節
,
遠隔
pp.43-46
発行日 2011年1月1日
Published Date 2011/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102786
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要約 51歳,女性.約10年前,子宮頸部の細胞診・組織診にて異型上皮を指摘された.以降,定期検診を受けていたが,2008年8月に,浸潤性子宮頸癌と診断された.放射線療法と化学療法を受けていたが,当科初診の約1か月前より,頭部,腹部,鼠径部,大腿部に皮下結節が多発し,当科に紹介され,受診した.皮下結節の病理組織検査で,子宮頸癌の皮膚転移と診断した.子宮頸癌の皮膚転移は,一般に,外陰部や前腹壁などの近傍部位に生じることが多く,遠隔部位に汎発した例は少ない.しかし,ひとたび遠隔皮膚へ転移を起こした場合の予後は極めて不良であることが示唆された.
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