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神秘的な妊娠
occult pregnancy
広井 正彦
1
1山形大学医学部産科婦人科学
pp.124
発行日 1977年2月10日
Published Date 1977/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205562
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- Abstract 文献概要
妊娠の現象は極めて複雑なからくりにより行なわれており,今日までわからない点が多い。何年間も不妊症で悩んでいた婦人が,ただ一度の内診だけで妊娠したり,時には治療をやめてみると妊娠したりすることもある。
正常の婦人でなんらの避妊処置をしないと,一周期で約25%が妊娠するといわれているが1),現実には妊娠しないことが多く,このことは受精の障害か,受精しても着床するまでの間で障害をうけるのか,着床時または着床まもなく流産してしまう症例がかなりあることを疑わせる。とくに後者の可能性については染色体異常が妊娠初期に比較的多いのにもかかわらず満期産例が少ない事実からも想定される。
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