特集 産婦人科内分泌異常症候群
Ⅳ.症候群鑑別診断法
乳汁漏を主徴とする症候群
平野 睦男
1
1東北大学医学部産科婦人科学教室
pp.969-971
発行日 1976年11月10日
Published Date 1976/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205523
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正常の乳汁分泌機序
estrogen,glucocorticoidおよび成長ホルモンにより,原始乳管が増殖し乳房は発育するが,妊娠初期にはさらにprogesteroneやprolactinも乳房発育を促進する。分娩後,乳汁分泌は主としてprolactinおよびglucocorticoidの関与により開始するものと考えられており,また成長ホルモンやoxytocinもまたこれに関与する。さらに吸引(suckling)刺激は知覚神経から脊髄に伝達され,視床下部に達し,下垂体からの上記ホルモン分泌を促進する。
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