Japanese
English
研究と報告
周期的・挿間的な気分変調を主徴とする症例群
Klinisches Studium über die periodischen oder episodischen Verstimmungen
保崎 秀夫
1
,
武正 建一
1
,
赤井 淳一郎
1
1慶応大学医学部神経科
1Neuropsychiatrischen Klinik der Keio Universität
pp.57-61
発行日 1964年1月15日
Published Date 1964/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200661
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I.はじめに
挿間的,あるいは週期的に現われる抑うつ,不快,刺激性,猜疑的な感情を基調とする気分変調のために徘徊,自殺,嗜癖,窃盗などの反社会的行為にはしり,精神病院にたびたび入院する一群の患者があり,そのつどいろいろな病名がつけられている。患者はその抑制しえぬ気分変調に悩み,その襲来をおそれているが,いつたんそれがやつてくるとそのとりこになつて前記のような行動におよんでしまう。
ここにまずその数例をつぎに具体的にあげてみる。
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