綜説
妊娠と免疫グロブリン
樋口 正臣
1
,
西山 藤司夫
1
,
高橋 京子
1
,
竹内 正七
1
Masaomi Higuchi
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.49-53
発行日 1976年1月10日
Published Date 1976/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205352
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同種移植現象である妊娠において免疫的機序が作用していることは疑いえない事実である。近年まで妊娠現象の細胞性免疫からの検討の報告は多数なされているが,液性免疫学の立場から抗体となる免疫グロブリン(Immunoglobulin以下Igと略す)の妊娠中における動態に関しての知見は多いとはいえない。そこでわれわれはまず,Igについて概説し,さらに諸家の報告に,われわれの成績を若干加えて,妊娠中のIgの文献的考察を行なつた。
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