原著
妊娠中毒症と血清補体価
樋口 正臣
1
,
春名 宣之
1
,
高橋 京子
1
,
竹内 正七
1
Masaomi Higuchi
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.543-546
発行日 1975年7月10日
Published Date 1975/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205205
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妊娠現象は一種の同種移植現象であり,複雑な妊娠現象のmechanismに液性免疫学の観点からしても免疫学的機序が関与している可能性は十分予想される。また古来,妊娠中毒症の成因に関しては,種々の説があげられているが,今回われわれは妊娠中毒症の病因解明の1つのアプローチとして,補体価の面から,妊娠中毒症にいかに免疫現象が関与しているかを検討した。補体価としてはCH50値を利用して,典型的な重症妊娠中毒症4例に経時的なCH50値の測定を行つて検討を加え,さらに文献的な考察を試みてみた。
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