疾患の病態と治療 妊婦管理
妊娠中の口腔疾患の取り扱い
橋口 精範
1
Akinori Hashiguchi
1
1獨協医科大学産科婦人科学教室
pp.227-229
発行日 1976年3月10日
Published Date 1976/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205391
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妊娠中,歯肉に炎症がみられたり,う歯による痛みがあらわれたり,抜歯の必要な場合が起こつたりする。この場合,処置をうけてもよいだろうかということがしばしば問題となることがある。これは,処置をうけることによつて母体に影響はないだろうか,つまり流早産を起こさないだろうか,また処置によつて胎児に影響はないだろうか,つまり診断用のX線や投与された薬剤が胎児に影響を及ぼさないかということに他ならないものと思われる。
これらのことからも,ここでは妊娠中の口腔疾患の取り扱いについて述べることにする。
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