疾患の病態と治療 妊婦管理
風疹・トキソプラスマ・Au抗原
武田 佳彦
1
,
中村 淳一
1
Yoshihiko Takeda
1
,
Junichi Nakamura
1
1岡山大学医学部産婦人科学教室
pp.215-218
発行日 1976年3月10日
Published Date 1976/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205387
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原虫疾患あるいはウイルス性疾患と妊娠との関連については,従来催奇性の問題については風疹流行の際に注目されていたにすぎなかつた。最近では垂直感染の影響が児の予後に関連し,また長期に及ぶことが明らかになるにつれて,疫学も含めて母子衛生の立場から重視され,また最近の諸機関からの報告でも従来考えられていたよりも高率の罹患が示されており,妊婦管理の実際でもこれら疾患群の診断と治療あるいは妊娠継続の可否などの問題に遭遇することも稀ではない。
そこで本稿では疫学的観点からの考察を行ない 次に各疾患ごとの管理について解説を行なつてみた。
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