免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際
5・ウイルス以外の感染症
③トキソプラズマ
矢野 明彦
1
,
亀子 光明
2
1信州大学医学部寄生虫学教室
2信州大学医学部附属病院中央検査部
pp.736-737
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204580
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トキソプラズマ症は,トキソプラズマ原虫(Toxoplasma gondii)の経口的(後天性)あるいは感染母体からの経胎盤的(先天性)感染によって起きる.先天性トキソプラズマ症の四大徴候は網脈絡膜炎,脳水腫,脳内石灰化像,精神・運動障害であり,後天性トキソプラズマ症では発熱,リンパ節炎,網脈絡膜炎,肺炎,脳炎などである.後天性トキソプラズマ症においては,感染後,約2週間目に抗体産生がみられるようになる.
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