原著
Pseudomyxoma peritoneiの臨床経過観察
舘野 政也
1,2
,
森田 明人
1,2
Masaya Tateno
1,2
,
Akihito Morita
1,2
1金沢大学医学部産婦人科学教室
2富山県立中央病院
pp.775-780
発行日 1974年11月10日
Published Date 1974/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205099
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腹膜偽粘液腫Pseudomyxoma peritoneiは稀な疾患であり,術前に診断できるcaseはきわめて少ない。本疾患の発生は偽粘液性卵巣嚢腫または虫垂粘液嚢腫の破綻により続発し,gelatin様物質がある場合には限局性に,またある場合にはびまん性に貯溜し,また一部は被膜に被われて腫瘤状に発生増殖する疾患である。最近,われわれはもちろん,術後に診断し得たPseudomyxomaperitoneiの4症例を経験し,経過観察を行なつたので以下本疾患についての経験を記述したいと思う。
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