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特集 肝胆膵外科手術における術中トラブル―その予防と対処のポイント
〔肝切除〕
肝実質離断中の過大出血
Massive bleeding in liver parenchymal transection
島津 元秀
1
,
阿部 雄太
1
,
高野 公徳
1
,
尾野 大気
1
,
木原 優
1
,
横山 卓剛
1
Motohide SHIMAZU
1
1東京医科大学八王子医療センター消化器外科・移植外科
pp.162-166
発行日 2012年2月20日
Published Date 2012/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103936
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【ポイント】
◆肝実質離断に伴う出血を減少させる方策としては,①肝阻血,②肝静脈圧(中心静脈圧)低下,③圧迫,④牽引,⑤各種止血機器の応用,などがある.
◆現在最も多く行われている肝阻血法は,肝硬変の有無を問わず15分の阻血,5分解除を繰り返すPringle法であり,経験的に安全性が確かめられている.
◆肝離断中の出血で難渋するのは主として肝静脈からの出血であり,これをコントロールすることが出血量を減らすポイントである.
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