連載講座 麻酔の実際
産科麻酔・6—偶発症の管理
新井 正夫
1
Masao Arai
1
1北里大学医学部産婦人科教室
pp.554-555
発行日 1972年6月10日
Published Date 1972/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204628
- 有料閲覧
- 文献概要
産科麻酔は手術麻酔と異なり必ずしも必要でないだけに障害は極力避けなければならないことから偶発症に対処する万全の体制が望まれる。一般に起こり得る障害は麻酔の種類によつて異なり,吸入麻酔では吐物の誤飲,静脈麻酔での呼吸停止,腰脊麻酔による虚脱,局所麻酔の局所麻酔剤中毒などがあげられる。したがつて各麻酔の特性を理解するとともに常に不測の事態の発生を警戒しつつ細心の注意を払うことが肝要である。
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.