論説
剖検例に見る先天異常—統計的観察
安間 嗣郎
1
,
本多 正弘
2
Tsuguo Yasuma
1
,
Masahiro Honda
2
1順天堂大学医学部病理学教室
2順天堂大学医学部産婦人科学教室
pp.57-67
発行日 1972年1月10日
Published Date 1972/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204550
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緒 言
先天異常,特に奇形についての統計的観察は,最近だけでも幾つかの報告1,3,5,6,10,11,16)があるが,その検索材料の選び方,奇形の定義の差異などによりその結果が幾分異なつており,多くは出産時の奇形率についての調査である。今回著者らは剖検材料について先天異常の統計的観察を行なつたので報告する。なお,Neel (1958)16)が彼の奇形統計で取り扱つているのとほぼ同じ範囲の症例について検索したが,その分類についてはできるだけ剖検所見が生かされるよう注意して独自の方法で行なつた。
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