症例
剖検にて遭遇した先天性交感神経母細胞腫の1例
本多 正弘
1
,
東 成
1
Masahiro Honda
1
1順天堂大学医学部産婦人科学教室
pp.787-790
発行日 1968年9月10日
Published Date 1968/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203937
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I.緒言
主に乳児または幼児の副腎髄質,交感神経等に発生する交感神経母細胞腫は悪性度が高く稀な疾患であるが,特に生後早期に発生した当該腫瘍の報告例は極めて少ない。
われわれは,28才の初産婦で,軽度の妊娠中毒症を合併し,生後17時間26分で,肺炎を合併して死亡した児の剖検の結果,交感神経母細胞腫であつた例を経験したので,ここに概要を報告する。
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