診断と手技
子宮外妊娠診断における妊娠反応と基礎体温の意義
望月 真人
1
Matsuto Mochizuki
1
1神戸大学医学部産科婦人科学教室
pp.617-622
発行日 1971年7月10日
Published Date 1971/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204436
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はじめに
妊娠が成立すると妊婦の体液中には絨毛性ゴナドトロピン(以下HCGと略記)が分泌されてくる。このHCGの産生源は歴史的に種々な説が出されて興味ある変遷をたどつたが,現在ではtro-phoblastであるということについては異論はない。
ところで妊卵が子宮内膜に着床するのは,HertigやBovingによると受精後8ないし11日目といわれているが,この着床前後でのゴナドトロピンは一体どのような動態を示すのであろうか。つまりHCGはいつから分泌されてくるものであろうか。
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