特集 産婦人科診断--最近の焦点
機能性子宮出血の病態と治療
蜂屋 祥一
1
,
中島 敏男
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科学教室
pp.1061-1067
発行日 1970年12月10日
Published Date 1970/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204314
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機能性子宮出血は間脳—下垂体—卵巣系のホルモン失調によつて起こる子宮の異常出血で,これを理論的に分類すれば,無排卵性月経や排卵性月経に伴う周期的異常も含めて論ずることになるが,これはあくまで純学問的定義の上での問題で,ここでは極めて具体的にこれまでの慣習に従つた考え方,すなわち,臨床的に骨盤内に明らかな器質的変化の認められない子宮腔からの出血とし,この異常出血をどう解釈してゆくか,また,その対策について図表を中心として述べてゆきたいと思う。
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