今月の臨床 ゴナドトロピン--今日の焦点
ゴナドトロピンの測定—特にRadioimmunoassayを中心に
礒島 晋三
1
Shinzo Isojima
1
1徳島大学医学部産科婦人科学教室
pp.669-673
発行日 1968年8月10日
Published Date 1968/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203922
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はじめに
ゴナドトロピンの測定は,HCG,LHおよびFSHなどすべてBioassayにたよつていたが,1960年Wideらがはじめて赤血球凝集阻止反応を利用したHCGのImmunoassayを発表するに及んで,これが広く利用されるようになつた。
BioassayとImmunoassayとは,それぞれゴナドトロピン分子の生物活性基と抗原基を測定しているのであるから,必ずしも測定値が一致するとは限らない。すなわち抗原基は安定なのに比して,生物活性基は非常に不安定なために,ゴナドトロピンの保存および抽出法の如何によつては,両者に大きい開きが出ることが考えられる。
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