Japanese
English
主題 Radioimmunoassay
大分子ホルモンのRadioimmunoassay
Radioimmunoassay for larger peptide hormones
熊原 雄一
1
,
福地 稔
2
,
松岡 徹
2
Yuichi Kumahara
1
,
Minoru Fukuchi
2
,
Tohru Matsuoka
2
1大阪大学医学部中央臨床検査部
2大阪大学医学部第一内科
1The Central Laboratory for Clinical Investigation, Osaka University
2The 1st Department of Internal Medicine, Osaka University
pp.176-186
発行日 1971年8月15日
Published Date 1971/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902897
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Ⅰ.はじめに
Radioimmunoassay(RIA)は特異的抗原抗体反応に放射能を利用することで,ごく微量の物質の測定を行なおうとする方法である。したがつて,その物質自身が抗原となり,高力価の,あるいはすぐれたavidityを持つ抗体が比較的容易にえられ,しかもその物質の測定法が未だ十分確立されていない主に大分子のpolypeptide hormoneの測定法として発展してきた。最近では,この分野における技術的進歩はめざましいものがあり,それ自身抗原となりにくい小分子の測定法としての開発の努力も活溌で,その応用の範囲も一段と拡大されつつある。本稿では大分子のpolypeptide hormoneのRIAにつき各論的に概説するのが目的である。
しかし,この分野は範囲が広く,ともすると総花的にならざるをえないが,各々の分野における現状とその問題点からRIAの現状の理解とその今後になんらかの示唆を与える一助ともなれば幸いである。
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