症例特集 新生児異常
新生児皮膚硬化性浮腫の1例
桜庭 衡
1
Mamoru Sakuraba
1
1北海道遠軽厚生総合病院産婦人科
pp.233-237
発行日 1968年3月10日
Published Date 1968/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203855
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はじめに
新生児期において,生後3〜4日目頃より,主として下腿から始まる皮膚の硬化性変化を主徴とする疾患は,古く1722年Usembeziusにより始めて記載されて以来,今日までの報告はあまり多くはなく,本邦においては明治22年弘田・中村らが報告して以来約50例の報告をみるに過ぎない。私は最近,満期産成熟児において本症と考えられる1例を経験したので報告し,名称・分類・成因などにつき若干の考察を試みた。
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