研究
Lacto A milkの新生児に対する使用成績
井槌 進
1
,
荒川 公秀
1
,
浜田 悌二
1
,
高橋 英博
1
Susumu Izuchi
1
1九州大学医学部産婦人科教室
pp.155-162
発行日 1968年2月10日
Published Date 1968/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203842
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はじめに
近年の人工栄養の進歩は,とくに母乳分泌の十分でない母とその乳児に対して大きな福音をもたらしている。 とはいえ,乳児にとつて母乳にまさる完全な食物はないという事実は現在においても変わりはなく,この見地から人工乳をできるだけ母乳へと近ずける試みは絶え間なく続けられ,むしろ近年その追求は激しさを加えつつあるともいえよう。
今回,U社においては,milkの母乳化を目ざして不飽和脂肪酸配合などの栄養素組成の改善とともに,新たに母乳中に多量に含まれる1)2)とされるlysozymeを添加し,さらにnucleotideをも加えたLacto A milk(以下L-milkと略す)を作製し,その試用を求められたので,新生児を対象にこれを使用し,その成績を報告する。
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