薬の臨床
Chloramphenicol, Azalomycin F配合腟錠の臨床的検討
張 南薫
1
,
野原 俊一
1
,
杉山 心一
1
,
国井 勝昭
1
,
伊藤 達也
1
Nankun Cho
1
1昭和大学医学部産婦人科教室
pp.256-258
発行日 1967年3月10日
Published Date 1967/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203670
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はじめに
Chloramphenicolは1947年以来,広く使用されている広域抗生物質で,その効果は各領域において確認されている。本剤の腟錠についても,Car—bamidine, Nystatinとの合剤が製作使用されており,その効果も認められている1)2)。
Azalomycin Fは1957年,本邦において発見製造せられた抗真菌・原虫抗生物質で,Streptomy—ces hygroscopicus K5-4の産生する白色針状結品物質であり,Trichomonas vaginalisに対する最低発育阻止濃度は3.125〜25.0mcg/ml.Can—dida albicansに対するそれは,1.56〜6.25mcg/mlであるとされている4)5)。本剤の腟錠についても,抗トリコモナス,抗真菌作用があることが報告されており,われわれもこれを確認報告した5)〜10)。
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