Japanese
English
薬剤の臨床
妊娠悪阻に対するBuclizine hydrochloride (Longifene)の使用経験
Clinical use of buclizine hydrochloride for hyperemesis gravidarum
張 南薫
1
,
野原 俊一
1
,
福永 完吾
1
,
杉山 心一
1
Nankun Cho
1
1昭和医科大学産科婦人科学教室
pp.531-534
発行日 1961年6月10日
Published Date 1961/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202444
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Ⅰ.まえがき
日常産科の外来を訪れる悪阻患者は多いがこれに対する治療には種々の方法が用いられており,その結果も一定ではない。
悪阻の原因については未だ確定的なものはないが,ヒスタミンが比較的重要な因子として注視されていることは周知の事実であり,種々の抗ヒスタミン剤が本症の治療に用いられてはいるが,未だ十分に満足できる成績を挙げているとは云い難い。
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