Japanese
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薬剤の臨床
産婦人科領域に於けるChloramphenicol Acid Succinate (Sodium Salt)の臨床的検討
Clinical evaluations of chloramphenicol acid succinate (Sodium salt) in obstetrics and gynecology
張 南薫
1
,
砂田 裕和
1
,
野原 俊一
1
,
太田 為雄
1
,
水木 祐三
2
Nankun Cho
1
1昭和医科大学産科婦人科学教室
2長者町産院
pp.763-767
発行日 1960年8月10日
Published Date 1960/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202262
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Ⅰ.まえがき
Chloramphenicol (以下,CM)は従来より広く使用されていた広域抗生剤で,投与法も,内服,外用,筋注,坐薬等各種の方法が採用されているが,溶解性が低いため(25℃で約4 mg/ml),注射用製剤としては懸濁筋注用のみが使用され,注射時には比較的太い注射針を必要とし,また吸収も緩慢であるため急速に高い血中濃度が得られないなどの制約があつた。
今般,製作されたCM acid succinate (Sodi—um salt)はこの点をカバーするべく登場して来たもので,非常に溶解性の高いことが特徴とされ,同一製剤で静注,筋注,皮下注の可能な抗生物質製剤で,注射後の吸収も速かであり,注射後の局所的全身的耐薬性も良好であるといわれている。
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