Japanese
English
臨床
I.U.C.D.(子宮内避妊具)による子宮血腫症例
A case of hematometra caused by I.U.C.D.
矢内原 啓太郎
1
Keitaro Yanaihara
1
1矢内原医院
pp.384-385
発行日 1966年5月10日
Published Date 1966/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203482
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はじめに
日本におけるI.U.C.D.の研究は40年の歴史を有しながら一部の研究者のたゆみない努力を別として一般にはかえりみられることなく今なお公認されてはいないが近年世界的研究の波に乗つてようやく脚光を浴びてきた。ことに1964年Mastroianniが「I.U.C.D.は早期流産を起こさせるものでなく卵管内の卵の輸送を速め着床に適するまでに分化しないうちに子宮外に排出して避妊の目的を達するものである」ことを実験報告して以来宗教的拘束にも緩和の徴があり内外多数の推漿をかちえた。しかし一方本法による予期しない障害も少なくない中に筆者の実験したごとき子宮血腫の報告は見当らない。
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