指標
子宮内避妊器具(IUD)と子宮外妊娠
我妻 堯
1
,
花岡 収一
1
Takashi Wagatsuma
1
,
Shuichi Hanaoka
1
1国立病院医療センター産婦人科
pp.727-732
発行日 1982年10月10日
Published Date 1982/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206694
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避妊法の一つである子宮内避妊器具(IUD)の使用が昭和49年,厚生省から正式に許可されて以来,外国製2種類,国産3種類のIUDが現在販売使用されており,使用者数も漸増の傾向にある。IUDの副作用としては,不正出血,月経過多,骨盤内感染症(Pelvic Inflamatory Disease:PIDと略す),などがあり,また失敗妊娠の原因としては自然脱出,挿入医師の技術不良による穿孔などがある。近年は,IUD装着者が妊娠したさいに子宮外妊娠の可能性が高いという事実が判明し,諸外国で問題になっている。わが国では,未だ両者の関係について注目した文献はみあたらないので,ここでは外国文献を参照して綜説を述べ,経験した自験例についても述べたいと思う。
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