グラフ
産婦人科病理組織像の見方—子宮内膜の組織診断について(その2)
蜂屋 祥一
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科教室
pp.855-856
発行日 1965年11月10日
Published Date 1965/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203358
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成熟婦人における子宮内膜は月経という定期的剥脱現象があるため,同じ器質的病変でも,他の臓器の組織と同様の病理組織的変化を示さないことが多い。このことは子宮内膜に発現する結核性病変を一つ取り上げても判然とする。代謝席物の内膜への沈着も同様の理由からきわめてまれであるし,特有の像を呈する。
ここに示す症例は最近遭遇したPVP (Polyvinylpyrroridon)沈着症の1例で,その病歴と共に興味ある組織像である。
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