Japanese
English
避妊
避妊リング挿入子宮内膜の組織学的觀察
Histological observation of the mucosa of the uterus in which anticonception ring has been left inserted
針間 法人
1
Norito Harima
1
1山口県立医科大学産婦人科学教室
pp.329-333
発行日 1963年4月10日
Published Date 1963/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202793
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はじめに
Graefenberg (1930)が子宮腔内に銀螺旋環を挿入して避妊効果をあげたと発表して以来,これに関する幾多の追試が行なわれ避妊の目的はある程度達し得るが,子宮腔内の異物による障害については有害であるとするもの,あるいは無害を主張するものなどがあつて意見の一致を見ない。わが国では太田(1933)が銀螺旋環を改良して,「プレセアリング」と名づけ避妊器具としての有効性を強調している。しかし子宮腔内に異物を挿入したのちの子宮内膜像についてはGraefenberg,Fraenkel,Aschheim,太田,沢崎,藤森,橋本らによつて種々議論されたが,その障害の有無については意見が分れている。
私も避妊リング挿入後の子宮内膜像の組織学的観察を行なつたので,その結果について報告する。
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