Japanese
English
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遺伝生化学に関する研究の現状
The present state of affairs of the studies on heredobiochemistry
西村 敏雄
1
,
東条 伸平
1
Toshio Nishimura
1
1京都大学医学部婦人科学産科学教室
pp.341-352
発行日 1962年5月10日
Published Date 1962/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202618
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緒言
遺伝という生命にとつて最も本質的な現象が純粋化学の立場から見直おされるようになつたのはごく最近のことである。
メンデル以来の遺伝学が,遺伝子という当時としては全く仮空の概念的因子の下に統一されて現象論的な分野で素晴らしい発展をみたのは周知のところであり,生物の遺伝性の多くの部分が生殖細胞の染色体に一定の規準によつて担われている遺伝子の作用に由来することは今日全く疑う余地がない。
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