年間テーマ--診断から治療へ 出血
出血の診断から治療へ
西村 敏雄
1
Toshio Nishimura
1
1京都大学医学部婦人科学産科学教室
pp.15-20
発行日 1975年1月10日
Published Date 1975/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205119
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女性の一生に付されたreproductive lifeの発現あるいは持続に全身の神経系・内分泌系などを含めた大きな意味での代謝系がいかに複雑に関与し,いかに効果的にその目的を果たしているかについての総括は今後に残された重要な,生物学的には核心をなす命題を形づくるものであつて,この意味での新しい研究開発は一層なされねばならない。確かにこういつた意味でreproductive lifeについての理解は大飛躍に向かつて,一つの曲り角にきているといい得よう。
これらの理論大系の確立によつて,これらのもつ予防医学的意義についての普遍化は一層進み,従来より一層正確な診断,これに連なる治療への充実化が満される。しかも今後の医療情勢のあり方からみてこれの実現は一層望ましいものとなろう。
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