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シンポジウム
分娩様式の児の発育に及ぼす影響について
Influence of mode of delivery on the growth of newborn
鈴村 正勝
1
,
菅野 重道
2
,
津野 清男
3
,
中嶋 唯夫
4
,
室岡 一
1
Masakatsu Suzumura
1
1日医大
2精神衛生研究所精薄部
3愛育会産婦人科
4日赤産院臨床検査部
pp.1027-1038
発行日 1961年12月10日
Published Date 1961/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202543
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司会(鈴村) 今回の分娩様式の児の発育に及ぼす影響についてという問題につきましては,ある意味から言いますと,産科の領域を少し離れているということを申せなくはないと思うのでございますが,しかしわれわれの処置が後にどういう影響を及ぼすかということについては,われわれに責任があると思うのでございます。たとえば具体的に例を申しますと,普通の経腟分娩というものに対しまして,鉗子分娩あるいは帝王切開というようなものがどういう意味を持つかということについて,いろいろ問題があるように思います。小児科の先生方に言わせますと,私の子供であつたら鉗子分娩するくらいなら,帝王切開をしてほしいということを私たちも実際に言われ,要求される場合が多いのであります。はたして鉗子分娩というものはそれほど悪いものであろうか,分娩直後の児の状態あるいは母体の状態については,われわれは十分承知しておりますけれども,それが数カ月たち,あるいは数年たつて児に対してどういう影響があるかということに対しては,今まで私は知らなすぎたと思うのであります。そういう観点からこういう題を選んだわけであります。
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