今月の臨床 胎児・新生児のBrain Damage
分娩時の脳損傷
2.未熟児の分娩様式
柳原 敏宏
1
,
山城 千珠
1
,
秦 利之
1
1香川医科大学周産期学
pp.1164-1166
発行日 1998年9月10日
Published Date 1998/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903397
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年の周産期医療の進歩により未熟児の生命予後は著しく改善されたが,長期予後についてはいまだ満足のいくものではない.また,未熟児,とくに超低出生体重児の胎児仮死の判定や分娩時期の決定,および分娩様式に関してはいまだ統一された見解が得られておらず,施設ごとに異なっているのが現状であり,その選択に苦慮する場合も多い.とくに,分娩様式の選択は児を分娩時低酸素状態や分娩時損傷から守る意味と,母体に対する侵襲の有無も関与しており重要な問題である.ここでは,未熟児の分娩様式について文献的に考察する.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.