Japanese
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手術・麻酔
局所麻酔剤Hexylcaineの分娩時使用経験
Use of a local anesthetic agent "Hexylcaine" for delivery
田中 勤也
1
,
安達 弘章
1
Kinya Tanaka
1
1金沢大学医学部産科婦人科学教室
pp.862-864
発行日 1961年10月10日
Published Date 1961/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202509
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Ⅰ緒論
1860年NiemanらによるCocaineの実用化以来,多数の局所麻酔剤の登場を見,臨床的に応用されているが,夫々一長一短がある。
1905年Eihornの発表したProcaineは副作用の点ではかなり安全性の高いものとされているが,表面麻酔力の弱いこと,特に伝達麻酔時に無痛効果発現時間の長いこと,血管収縮力の少ないこと及び時として過敏症発現等の欠点があり,Lofgren (1943年)のLidocaine (Xylocaine)は麻酔効果の点で満足すべきものであるが,毒性が前者の2倍であるとされ,更に高価であるという欠点がある。
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