Japanese
English
婦人科 麻酔
綜説
産婦人科領域におけるHexylcaineの使用経験
Experience with hexylcaine in obstetrics and gynecology
有馬 政雄
1
,
吉川 健一郎
1
Masao Arima
1
1順天堂大学医学部産婦人科学教室
pp.609-613
発行日 1962年8月10日
Published Date 1962/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202657
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全身麻酔をはじめ各種の麻酔は最近長足の進歩を遂げ,その麻酔法並びに使用薬剤の相次ぐ出現には目をみはるものがある。全身麻酔の著しい進歩にもかかわらず,腰椎麻酔および局所麻酔を軽視し得ないことは勿論であるが,特に産婦人科領域においては手術部位が主として下腹部であること,更に妊娠が併存している時には児に対する予後も考慮に入れなければならぬなどの諸点から,腰椎麻酔は吾が領域に適した麻酔法というべきであつて,同法に適するよりよき麻酔剤の出現は大いに待望するところである。
今回われわれはhexylcaine (osmocain……持田製薬提供)を産婦人科方面の麻酔に使用する機会を得たのでその成績を発表する。
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