Japanese
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薬剤
外科領域における水溶性プレドニン(Prednisolone sodium succinate)の使用効果について
Effect of Prednisolone sodium succinate in Surgery
斉藤 純夫
1
,
安斉 徹男
1
,
臼井 竜
1
,
塩崎 秀郎
1
,
大塚 浩之
1
,
朝日 孝幸
1
,
川村 豊文
1
,
高野 晃寧
1
Sumio SAITO
1
1群馬大学医学部第二外科教室
1Department of Surgery, Gunma University, Medical School
pp.137-141
発行日 1961年2月20日
Published Date 1961/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202713
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外科領域において副腎皮質ホルモンの使用適応は可成り広範囲であるが,急性副腎皮質不全,手術侵襲ショックが絶対的適応とされる.こうした危急時には経口投与が不可能で速効性の静脈内投与,筋肉内投与が望ましい.副腎腫瘍に対する副腎剔除,衰弱患者や老年者の手術,外傷などに伴う術中・術後のショック症状には速効性の副腎皮質ホルモンが奏効する.さらに,重症感染症,肝障害に対する抗炎症作用効果が知られている.水溶性プレドニン(Prednisolone sodium succinate)は水溶性で,上述の如き危急時の静脈内注射に使用し得る利点がある.以下,われわれが経験した症例について,その作用効果を検討した(第1表).
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