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グラフ
卵巣妊娠
Ovarian Pregnancy
東京大学医学部産科婦人科学教室
pp.331-332
発行日 1960年4月10日
Published Date 1960/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202175
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1)既往及び現病歴
38歳。1回産。月経は順調で26日型。22歳で結婚,23歳の時1児を出産した。その他,既往に特記すべきことなく今回の疾患に至る。最終月経昨年11月17日より4日間,12月初旬に悪阻症状あり。12月17日某医に妊娠と診断され,子宮内容除去術を受けた。
12月27日突然下腹部に激痛が起き,其の後下腹部の鈍痛と重圧感が持続していたが,本年1月25日に再び激しい下腹部痛が生じた。この間性器出血は全く認められなかつたが,2月14日に3度下腹部に激痛が起き,同時に性器出血が少量見られた。2月17日当科を受診。内診によりダグラス氏窩に圧痛性超手拳大の腫瘤を触知し,穿刺により暗赤色非凝固性の血液を得た。以上により子宮外妊娠と診断し開腹手術を行つた。
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