Japanese
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臨床研究
妊娠に於ける鉱質代謝の基礎的研究,殊に妊娠月令に沿うての血清・尿・唾液中に於けるNa及びKイオン濃度の消長に就いて—第1報妊娠月令より見たる妊婦血清のNa,K濃度の消長に就いて
Basic studies on metal metabolism, with special reference to the changes in natrium and kalium ion concentrations in blood serum, urine and sputum in accordance with the advance of pregnancy
藤巻 幹夫
1,2
Mikio Fujimaki
1,2
1東京医科歯科大学医学部生化学教室
2東京鉄道病院産婦人科
pp.417-425
発行日 1958年6月10日
Published Date 1958/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201763
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緒言
妊娠による母体の生理的変化についての研究は古来より多くの研究者によつて種々なる面より行われて来たのであるが,唯最近に於いては,測定器械並びに方法の進歩により,当時測定不能或いは測定困難であつたものが漸次測定可能となりつつあるのであつて,河方1)はこれらの新測定法を応用して妊婦の赤血球数,血色素量,色素係数,白血球数,網状赤血球数,赤血球抵抗力,赤血球平均直径,赤血球平均容積,ヘマトクリット値,血液稀釈係数,循環血液量,血漿蛋白量,血糖量,赤沈値等の妊娠月令による消長を観察報告した。
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