Japanese
English
症例研究
ジモナルト氏帯を伴つた脳水腫及び胸腹裂の1例
A case of hydrocephaly associated with Simonart's bands and thoraco-ventroschisis
松浦 巖
1
,
谷口 暁
2
Iwao Matsuura
1
1岩国病院
2広島大学医学部法医学教室
pp.781-782
発行日 1957年11月10日
Published Date 1957/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201640
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緒言
奇形の発生率は三谷,竹岡及び菊池の3氏共に0.9%と報じ,我国の統計報告は大体一致している。然し奇形児の大多数は妊娠3〜4カ月迄に流産すると言われ,実際には前記の発生率より更に多いのではないかと思われる。高度な奇形児においては胎内生活機能不全から,妊娠後半期迄持続するものは文献上でも極めて少ない。最近著者は妊娠9カ月において,ジモナルト氏帯を伴つた脳水腫及び胸腹裂児の稀有な1例を経験したので報告する。
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