Japanese
English
症例研究
子宮頸管前壁漿膜下に有茎性に発育した海綿状血管腫の1例
A case of spongy hemangioma developing subserously with pedicle in anterior wall of uterine cervix
宮野 誠
1
Makoto Miyano
1
1浜松赤十字病院産婦人科
pp.782-787
発行日 1957年11月10日
Published Date 1957/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201641
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緒言
血管腫は身体の他の部分にあつては決して珍しい腫瘍ではない。しかし子宮においては非常に稀な腫瘍であつて西暦1820年にKrullが見たというのを嚆矢として現在迄に僅かに63例が報告されているにすぎず本邦にはまだその報告例を見ない。而も其の大部分が子宮体又は頚管の壁内・粘膜下又は漿膜下に或は瀰蔓性に或は限局性に生じたものであつて,有茎性に発育したと記載されたものは粘膜下腫の3例にすぎず,漿膜下腫のそれは1例の報告もない。私は最近子宮前壁の漿膜下から有茎性に発育してポリープ状となつた海綿状血管腫の1例を経験したので茲に報告する。
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