Japanese
English
原著
女性々的現象特に妊娠と鼻科領域との関係に就いて
Relationship between female sexual phenomens, particularly pregnancy and rhinology
市原 正雄
1
,
橘 冒夫
1
,
小林 茂彦
1
,
安藤 敏夫
2
ICHIHARA MASAO
1
1国立千葉病院耳鼻咽喉科
2国立千葉病院産婦人科
pp.221-226
発行日 1957年4月10日
Published Date 1957/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201527
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
序言
耳鼻咽喉科領域と女性々的現象との関係中最も関係の密なるものは鼻科領域との関係である。
1897年Fliessが之に関し報告せる以前にも2,3の報告があるが,氏は鼻腔及び性器間の密接なる関係を認め,種々の性的刺戟より鼻内粘膜一定部位,即ち両鼻中隔結節,両下甲介前端及び左中甲介前端とを生殖器部と称し,月経,妊娠時之等部位に腫脹,暗赤色,出血,過敏性が出現するとし,又該部の「コカイン」塗布,腐蝕に依り,鼻性月経困難症,陣痛の消退を来すことが出来ると述べた。
Copyright © 1957, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.