特集 婦人科領域のAndrogen
更年期とアンドロゲン療法
安井 修平
1
1東京逓信病院産婦人科部
pp.1108-1112
発行日 1955年12月15日
Published Date 1955/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201297
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更年期は婦人の成熟期から老年期書移行する数年間の時期を名付けたものであり,此の間に卵巣機能は漸次衰弱し,排卵は不正となりつつ終に中止するに至ることは論ずるまでもないが,此の間に於ける卵巣内分泌の変化は各種内分泌臓器相互の失調を来たすことも推定に難くない。就中卵巣と特に密接な関係を有する脳下垂体間脳系間の関連に変化を来たすことは最も著明なことである。
Zondek1)は既に更年期にはestrogen過剰の時期,過少の時期より Gonadotropinの週剰の時期があることを喝破して居る。
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