Japanese
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臨床研究
帯下療法におけるアンドロゲンの適応
Indication of androgen for leucorrhea
石川 矩子
1
,
川中子 春江
1
,
上野 雅清
1
,
板谷 忠重
1
Noriko Isikawa
1
1順天堂大学医学部産婦人科教室
pp.369-373
発行日 1960年4月10日
Published Date 1960/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202182
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Ⅰ.まえがき
帯下及び更年期障害は各々婦人科領域での主要な症状の一つである。その治療には,近来抗生物質,精神安定剤,ホルモン剤等の発達によつて種種な治療が行われている。帯下に対しては,その膣内容の性状によつて,抗黴性抗生物質,消毒剤,抗生物質等を主成分とした種々の薬剤が用いられ,また近来これらにエストロゲンを混合した膣錠なども用いられている。
われわれは,アンドロゲンが頚管粘液および膣内容に如何なる影響を与えるか,また臨床上帯下の治療に応用し得るか否かを検討するため,合成男性ホルモン口腔錠10mgの経膣投与を行い,帯下を訴える患者を中心に更にこれに併存する更年期障害などへの効果をみたのでここに報告する。
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