Japanese
English
症例
脊髄腫瘍を主徴候として同胞に発生したレックリングハウゼン氏病の1臨床例
Ein Klinischer Fall von Recklinghausenscher Krankheit, bei denen Rückenmarkstümor alsderen Hauptsymptam An 2 Geschuwistern Aufgetreten ist
村山 正次郞
1
Murayama Shojiro
1
1村山医院
1Murayama Clinic
pp.787-790
発行日 1956年11月20日
Published Date 1956/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201878
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
レックリングハウゼン氏病は1882年にV.Re—cklinghausenによつて神経線維腫症(Neurofib—romatosis)と命名せられ,且つ詳細に記述された疾患であつて,皮膚の色素異常及び多発性皮膚腫瘍を主徴候とし,内臓神経,中枢神経等の深部神経に腫瘍形成が認められたり更に仮関節や骨膜下嚢腫形成等の骨変化や内分泌腺の機能異常精神障碍等も現われ,極めて複雑な臨床的所見を呈する疾患である.
本症の中枢神経系に発生する神経腫瘍は孤発性の事もあり,又多発性神経腫瘍を生じて所謂中枢性神経線維腫症と呼ばれる様なものもある.レックリングハウゼン氏病には又遺伝関係が認められており,之に関する報告も見受けられるが,著者は脊髄腫瘍を主徴候として同胞に発生した本症の一臨床例を経験したので之を報告する.
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.