症例研究
子宮破裂の4例と患家に於ける手術例
池 定好
pp.575-577
発行日 1955年5月10日
Published Date 1955/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201192
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I緒言
子宮破裂は妊娠,分娩の合併症としては非常に重駕なものであつて,妊娠の経過中及び分娩介助に当つては特に注意を要するものである。私は昭和25年に,アブレルAburel氏法に由る人工妊娠中絶中に1例,昭和26年妊娠10ケ月で畑仕事中破裂した1例,昭和29年にリバノール液の羊膜外注入法に由る人工妊娠中絶中に1例及び妊娠9ヵ月末期に於て分娩中に破裂した1例の4例の子宮破裂を経験したが,何れも子宮剔徐により救い得た。4例中の2例は人工妊娠中絶と云う特別の場合に起つたものであるが,之も一括して報告し,諸先生の御教示を乞う次第である。
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