今月の臨床 初期治療60分—産科救急
出血
4.子宮破裂
齋藤 良治
1
,
小笠原 智香
1
1弘前大学医学部産婦人科
pp.1360-1362
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902291
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迅速診断のポイント
1 既往歴など
筋腫核出術,帝切の既往歴ならびに子宮収縮促進剤(PG,オキシトシン)の使用などがハイリスクとなる.
2 母体側所見
切迫子宮破裂では過強陣痛,痙攣性陣痛による激痛,病的収縮輪,分娩進行の停止が認められる.前回帝切例や筋腫核出術後例では,これら自覚症状が軽度であり,分娩進行の停止のみがみられやすい.子宮破裂では出血性ショックをきたし,子宮外に胎児部分を触れる.
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