症例研究
示唆に富む1治験例—特に帝切時の子宮収縮剤使用時期に就て
清水 直太郎
1
1佐世保共済病院産婦人科
pp.523-525
発行日 1955年4月10日
Published Date 1955/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201181
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吾々実地医家は日常余りに受持つ症例が多いとつい診療業務が肉体労働的になり,慣れた診療行為を啻々機械的に繰返すことになり勝で,大学の医局時代のように割り当つた少数の症例の診療について充分研究し,又翫味する余裕がない場合が多いことは真に臨牀第一線に働く医家の悲哀であり,技能退歩の始まりと思つて常に自戒反省している処である。最近経験した下記症例は日常診療上に種々示唆する点があると思うので治療経過を略記してみることにした。
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