診療室
女性々器結核症の化學療法知見
平田 滿郞
1
1長崎大學醫學部産婦人科學教室
pp.155-159
発行日 1954年3月10日
Published Date 1954/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201002
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I.緒言
ストレプトマイシン,パス,チビオン,イソニコチン酸ハイドラヂツト等(以下SM, PAS,TB-I, INAHと略す)の發見以來結核の化學療法は急速な進展をみている。女性々器結核症に對しても其等の治驗例が多數報告されているが,其等の適應,及び効果等については未だ決定的段階には達していないようである。吾々も昭和24年以降本症患者19例に對してSM使用14例(筋注5例腟部注射4例,手術との併用5例)及びTB-I使用7例(經口投與5例,子宮腔内注入2例)を經驗しているので以下順を追つて報告する。なお症例は第1表に一括して示した。
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