研究報告
結核の疫學的調査
渥美 三千里
1
1三重縣津保健所
pp.379-380
発行日 1951年6月15日
Published Date 1951/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200857
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I.緒言
保健所の結核豫防活動に於て,患者の感染源及び發病誘因を知ることは甚だ必要で,之により結核蔓延の一環を斷ち得ることは周知の所である。吾々は今回管内の結核治療施設である國立三重療養所,靜澄園,津病院及び縣立醫大高茶屋分院の協力を得て,その在院結核患者745名につき,是等の調査を行つた。勿論患者中には醫學的知識に乏しい者もあり,且つ是等の原因を明に知ることは醫師と雖も至難のことで相當見當違いのものもあると考えるが,その大勢は知ることが出來ると思われるので不備を顧みず茲にその成績を發表して諸彦の參考に資する次第である。
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