原著
長崎に於ける女生徒の初經期調査—特に原子爆彈による影響に就て(弟2報)
三谷 靖
1
1長崎大學醫學部産科婦人科學教室
pp.71-75
発行日 1954年2月10日
Published Date 1954/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200980
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.はしがき
原子爆彈が長崎上空に炸裂してから既に8年を經過した。其の間,原爆の殘存影響力に就いては各方面から研究されているが,吾が教室でも,女生徒の初經來潮期に影響はないかという點に着目して,昭和22年,24年,26年の3回に亙つて調査を續け,それ迄の調査をまとめて,日産婦誌,第5巻,第1號1)に掲載した。そして原爆は,初經發來に對して殆んど影響してない事實を確めた,しかし,引き續き今年度も,今迄の繼續として,前回(昭和26年度)と全く同様の方針で調査を進めたので,其の結果を報告する。從つて調査内容は(1)に準じ,主要な點を擧げるにとどめた。
Copyright © 1954, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.